この記事でわかること
- Linux MintでF7カタカナ変換が効かない原因
fnmodeとは何か、なぜ問題が起きるのか- 一時的な解決方法と恒久的な設定方法
- 再起動後も設定を維持する方法
結論から言うと、原因はファンクションキーがメディアキーとして動作してしまっていることだ。
/sys/module/hid_apple/parameters/fnmode の値を 2 に変更することで解決できる。
なぜF7が効かないのか
Linux MintでMozcを使っていると、ひらがなを入力してF7を押してもカタカナに変換されないことがある。
僕も同じ問題にハマった。F7を押すたびに音量がミュートされる。カタカナ変換どころではない。
原因を調べると、キーボードドライバの設定でファンクションキーの動作が逆転していることがわかった。
具体的には /sys/module/hid_apple/parameters/fnmode という設定値が 3 になっており、F1〜F12キーがメディアキー(音量調節・輝度調節など)として優先的に動作してしまっている状態だった。
fnmodeの値の意味
| 値 | 動作 |
|---|---|
| 1 | Fnキーなしでメディアキー動作 |
| 2 | Fnキーなしでf1〜F12として動作(今回の目標) |
| 3 | 2と同じ設定のはずだが環境によって挙動が異なる |
解決方法
ステップ1:現在の設定を確認する
まずターミナルを開いて以下を実行する。
cat /sys/module/hid_apple/parameters/fnmode
3 や 1 が返ってきた場合、ファンクションキーが正しく動作していない可能性が高い。
ステップ2:fnmodeを2に変更する
以下のコマンドを実行する。
echo 2 | sudo tee /sys/module/hid_apple/parameters/fnmode
パスワードを求められるので入力する。
これでF7キーがF7として認識されるようになり、Mozcでカタカナ変換ができるようになる。
ステップ3:動作確認
テキストエディタなどでひらがなを入力し、F7を押してカタカナに変換できるか確認する。
注意点:再起動すると設定がリセットされる
上記の方法は一時的な設定変更だ。再起動すると元に戻ってしまう。
恒久的に設定を維持するには、以下のファイルを作成する。
sudo nano /etc/modprobe.d/hid_apple.conf
ファイルに以下の1行を追記する。
options hid_apple fnmode=2
保存して閉じたあと、以下を実行して設定を反映させる。
sudo update-initramfs -u
次回起動時から自動的に fnmode=2 で起動するようになる。
よくある失敗と対処法
fnmodeを変更したら日本語入力ができなくなった
僕が実際にハマったケースだ。fnmode を変更した直後、IBusのデーモンが正常に動作しなくなり日本語入力ができなくなった。
対処法はパソコンを再起動すること。再起動後に改めて fnmode=2 を設定すると正常に動作した。
# 再起動後に再度実行
echo 2 | sudo tee /sys/module/hid_apple/parameters/fnmode
コマンドを実行してもF7が効かない
xev コマンドでキーコードを確認してみよう。
xev | grep keycode
小さいウィンドウが開くので、そこにマウスを乗せた状態でF7を押す。F7 と表示されれば正しく認識されている。別のキーコードが返ってくる場合は、キーボードの設定をさらに確認する必要がある。
まとめ
Linux MintでMozcのF7カタカナ変換が効かない原因は、ほぼ間違いなくfnmodeの設定だ。
cat /sys/module/hid_apple/parameters/fnmodeで現在値を確認echo 2 | sudo tee /sys/module/hid_apple/parameters/fnmodeで変更- 恒久設定は
/etc/modprobe.d/hid_apple.confに記述
正直に言うと、Windowsなら何も考えなくてもF7は動く。LinuxはこういうところでWindowsやMacに負けていると思う。ただ、原因さえわかってしまえば解決は難しくない。同じ問題で詰まっている人の参考になれば幸いだ。

